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免責事項:これは英文の記事「SD card/USB boot device revised guidance 」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。背景vSphere ユーザーが SD カード/USB メディアをスタンドアローン起動デバイスとして使用している場合に、信頼性とパフォーマンスに関する多数の問題が発生しました。耐久性評価のみでは、SD カード/USB メディアを起動オプションとして使用する場合の実行可能性を保証できません。現在 vSphere 7.x を使用しているユーザーをサポートするために、すでにナレッジベースの記事によって軽減策と適切なメッセージングが提供されています。ESXi 起動デバイスは、いくつかのパーティションで構成されます。ブート パーティションの 1 つである ESX-OSDATA パーティションは、ESX の運用において重要です。OSData には、重要な領域である VMware Tools およびスクラッチ領域が含まれています。次のブログを参照してください。https://core.vmware.com/resource/esxi-system-storage-changes次の図に、vSphere のさまざまなリリースの起動デバイスで使用されてきたブート パーティション レイアウトの変遷を示します。サマリVMware は、vSphere 8.0 製品リリース(アップデート リリースを含む)でも、起動デバイスとしての USB/SD カードを引き続きサポートします。インストールとアップグレードの両方が USB/SD カードでサポートされます。前回のガイダンスから変更があり、過去に認定されたサーバ プラットフォームでスタンドアローン デバイスとしての SD/USB がサポートされるようになります。ユーザーは引き続き OSData パーティションを保存するために追加のパーシステント デバイスをプロビジョニングすることが可能で、VMware もこれを推奨します。ESX は、このようなパーシステント デバイスに重要な領域を再配置するように試行します。7.0U3c 以降では、インストールおよびアップグレード時に USB/SD カードの起動デバイスが検出されると、VMware Tools やスクラッチなどの OSData パーティションの重要な領域は自動的に移動されます。さらに vSphere 8.0 では、OSData パーティション全体が移動されます。vSphere 8.0 のアップグレードまたはインストールのワークフローでは、OSData パーティションが確実に USB/SD カードからパーシステント デバイスに移動されます。パーシステント デバイスが使用できない場合には、自動フォールバックとして VMFS データストアまたは RAM ディスクが使用されます。可能なかぎり、スタンドアローン起動オプションとしての SD カードは SSD または別のローカル パーシステント デバイスに置き換えることが推奨されます。VMware はすべての主要な OEM と緊密に連携して、将来世代のサーバ プラットフォームで起動デバイスとして USB/SD カードをサポートしないようにするとともに、起動デバイスに関する下記の耐久性要件と VMware デバイスに準拠した、より信頼性の高いメカニズムがサーバで提供されるように取り組んでいます。注意:VMware は、ユーザーが新しいハードウェア調達の際に使用可能なオプションを慎重に評価し、下記の「vSphere 起動デバイスのガイドライン」セクションに明記されている ESX 耐久性要件を満たすパーシステント デバイスを起動に使用することを推奨します。 ユーザーは環境に導入する新しいハードウェアを注文する際に、起動デバイスに SD カード/USB メディアが選択されていないことを確認する必要があります。起動デバイスとして SD/USB を搭載した新しい OEM サーバ/システムは、認定を受けられません。SD カード/USB を起動オプションとした場合に発生する可能性のある問題vSphere ユーザーが SD カードを起動デバイスとして使用している場合に、デバイスの信頼性に関する多数の問題が発生しました。耐久性評価では、SD カード/USB メディアを起動オプションとして使用する場合の実行可能性を保証できなくなりました。 次のメジャー リリースで SD カードを使用できなくなる理由をいくつか以下に示します。 システム ストレージへの読み取り/書き込みが増大し続け、ESX-OSDATA パーティションに達します。OSDATA パーティションは、常に使用可能であることと再起動をまたいでも持続することが必要とされる重要なコンポーネントです。OSDATA は、vSAN や NSX などのサービスとアプリケーションの増加に伴って、さまざまな形で使用されます。OSDATA は、一部のランタイム状態の保存や、構成、タイムスタンプなどのアイテムのプローブおよびバックアップに使用されます。VMware Tools やスクラッチ領域など、OSDATA 上の他の領域へのアクセスも増加します。新しい vSphere リリースのたびに、OSDATA パーティションに依存する機能が追加されます。パフォーマンスの需要と I/O 負荷に SD カードで対応し続けていくことはできません。たとえば、スクラッチ領域への書き込みの需要は増加し続けています。ログやトレースなど、バーストを伴う I/O の頻度が高いことも懸念事項となっています。これらのデバイスは通常、診断データをサポートしていないため、SD カードの耐久性を確実に確認、監視する方法はありません。劣化の問題と残りの耐久性または寿命が、検出されなくなる可能性があります。さらに、書き込みのほかに読み取りも劣化の問題を引き起こすことが判明しています。SD/USB デバイスは時間の経過とともに劣化しやすいために障害が発生しやすくなっています。これらのデバイスは、エンタープライズ クラスのユースケース向けには設計されていません。 現在のユーザーが 7.x を実行できるようにサポートするために、すでにナレッジベースの記事によって軽減策と適切なメッセージングが提供されています。回避策を説明している下の「7.x でのオプション」セクションを参照してください。
vSphere 8.0 のオプションアップグレード ワークフローにおける変更はユーザーに表示されません。ユーザーは既存の起動デバイスが USB/SD カード起動デバイスであっても使用の継続が可能で、OSData は最も適切な場所に安全に再配置されます。ユーザーはアップグレードとインストールの際に、OSData パーティションを保存するパーシステント デバイスを選択できるようになりました。OSData パーティションを保存する場所として、次のいずれかのオプションが使用されます。 ローカル パーシステント ディスク 起動バンクや OSDATA パーティションなど、ローカル パーシステント ディスク全体を起動デバイスとして使用します。すべてのパーティションについて、ローカル パーシステント ディスクを起動デバイスとして使用します。 ローカル パーシステント デバイスがまだ使用できない場合は、別のパーシステント デバイスを追加します。このパーシステント ローカル起動デバイスは、産業用グレードの SAS、SATA、または PCIe NVMe ディスクです(32 GB** 以上、128 GB** を推奨)SD カード/USB メディア + ローカル パーシステント ディスク パーシステント ローカル デバイスを起動デバイスとして使用できない場合は、SD カードを起動バンク パーティションに使用できます。ただし、OSDATA パーティションを保存するために別のパーシステント ローカル デバイス(32 GB** 以上、128 GB** を推奨)を用意する必要があります システム ストレージ全体の SAN/NAS LUN ESXi が SAN/NAS LUN にインストールされている場合は、システム ストレージ全体(起動バンク + OSDATA パーティション)のオプションとして SAN/NAS 起動を使用できます。LUN が OSData パーティションのみを保存するように構成されている場合は、共有不可能な新しい VMFS-L パーティションが作成されます。 VMFS パーティション vSphere 8.0 のインストール/vSphere 8.0 へのアップグレードには、OSData を既存の VMFS パーティションに保存するオプションもあります。ユーザーが既存のサーバ インストールで起動に SD カード/USB メディアを使用していて、vSphere 8.0 にアップグレードする場合は、VMFS データストアを使用するオプションも提供されます。ユーザーは OSDATA パーティションを構成して、この VMFS データストアに保存できるようになります。同じ VMFS データストアを使用するホストごとに、OSData を保存するための一意のディレクトリが個別に作成されます。 RAM ディスク 上記のオプションのいずれも使用できない場合は、自動的に RAM ディスクのオプションが最後の手段として使用されます7.x 用のオプション 今後のリリースに対応するため、上記に示したオプションに従い、SD カード使用の完全な停止の検討を開始することを強く推奨します。ただし、7.x での SD カードの使用については例外を認めており、サポートも引き続き提供していく点に注意してください。SD カードは理想的なオプションではありませんが、すべての vSphere 7.x リリースで、OSDATA を含むすべてのパーティションを保存するスタンドアローン起動オプションとして今後も使用できます。以前のバージョン(6.x など)の vSphere を使用しているユーザーは、7.0U2c に移行することを推奨します。このリリースでは、いくつかの重大な問題が修正され、VMware Tools およびスクラッチ領域でいくつかの回避策がデフォルトとして提供されているためです。RAM ディスクを OSDATA のストレージとして使用するオプションは、7.x 全体および vSphere 8.0 リリースでもサポートされている点に注意してください。7.0 Update 2c で利用できる重大なストレージ スタックの問題の修正については、以下を参照してください。 https://kb.vmware.com/s/article/83963 https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/rn/vsphere-esxi-70u2c-release-notes.html(このリリースで修正された、USB デバイスに関する問題とストレージ スタックの問題を検索してください)7.x に関するユーザーのアクション7.x についての重要事項:ユーザーは、次の修正と回避策を実行する必要があります。 ユーザーは 7.0U2C 以降に移行する必要があります。上記のリリース ノート リンクに記載されている重要な修正は、vSphere 7.0 Update 2c、7.0 update 3、およびそれ以降のリリースで利用できます。次のリリースへのアップグレードを予定しているユーザーの場合、ESX が自動的に VMware Tools を RAM ディスクに移動します。参照:https://kb.vmware.com/s/article/83376vSphere 7.0 update 2c を使用している VMware ユーザーの場合、VMware Tools を RAM ディスクに移動するように手動で構成するオプションが利用できます。参照:https://kb.vmware.com/s/article/837827.X リリースを実行するユーザーの場合、適用が必要な回避策があります。以下に、その一部を示します。 OSDATA の VMware Tools およびスクラッチ領域へのアクセスを減らすことで、SD カードへの I/O を削減します。OSDATA の VMware Tools 領域については、ESX がデフォルトで、VMware Tools を保存するためのローカル パーシステント デバイスまたは SAN LUN の検出を試行します。ユーザーは、VMware Tools を SD カードから RAM ディスクに移動するオプションを有効にすることもできます。参照:https://kb.vmware.com/s/article/83376 および https://kb.vmware.com/s/article/2149257スクラッチ領域については、ローカル HDD、SSD、NVMe デバイス、M.2 のいずれも検出されない場合に、ESX が自動的にスクラッチ領域も RAM ディスクに移動します。 ユーザーは、スクラッチ領域を SAN または NFS に移動するよう構成することもできます。参照:https://kb.vmware.com/s/article/1033696 さらに、ユーザーはログを OSDATA の外に移動するようにリモート Syslog を構成することもできます。参照:https://kb.vmware.com/s/article/200332 https://kb.vmware.com/s/article/85615 に示されている、vSphere 7.0U3 に関する警告が表示されることが予想されます vSphere 起動デバイスのガイドラインVMware によって指定された耐久性要件を満たす SATA/SAS/NVMe、または HDD を強く推奨します。起動デバイス:高品質メディア:PCIe NVMe、SAS、SATA/SATADOM SSD産業用グレードのフラッシュ/SSD、SLC または pSLC起動デバイスのサイズ:32 GB** 最小(必須)、128 GB** 推奨耐久性要件:128 TBW(5 年以上)I/O パフォーマンス100 MB/秒以上こちらの ESXi ハードウェア要件を参照してください。 https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.esxi.install.doc/GUID-DEB8086A-306B-4239-BF76-E354679202FC.html サポート対象 = はい、サポート対象外 = いいえ7.0U2c および 7.0U3vSphere 8.0SD カードを起動デバイスとするはい、非推奨はい、非推奨ESX-OSDATA にローカル パーシステント ディスクを使用いいえはいVMware Tools 領域を SD カード/USB から(ESX-OSDATA 外に)移動はい、推奨いいえ(OSDATA 自体が移動されるため不要)スクラッチ領域を SD カード/USB から(ESX-OSDATA 外に)移動はい、推奨いいえ(OSDATA 自体が移動されるため不要)ESX-OSDATA を SD カード外に移動いいえはいVMware Tools やスクラッチなどの起動領域用ストレージとして RAM ディスクを使用はい、非推奨はい、非推奨ESX-OSDATA パーティションのストレージとして RAM ディスクを使用いいえはい、非推奨既存の VMFS データストア(共有領域)から ESX-OSDATA パーティションを分離できるいいえはい FAQ使用する起動デバイスによっては、7.x または vSphere 8.0 のインストールまたはこれらへのアップグレードがブロックされる可能性がありますか。VMware は、ESXi のインストールもアップグレードもブロックしません。ただし、起動デバイスの重要な領域をパーシステント ストレージに再配置するように試行ます。VMware がパートナーに要請している内容を教えてください。VMware は OEM パートナーと非常に緊密に連携しています。現在、すべての主要な OEM サーバ ベンダーは最新世代のサーバにおいて、耐久性の高い起動デバイスで M.2、BOSS、NVMe、SATA などのオプションをサポートしています。さらに、OEM サーバ ベンダーは、Sapphire Rapids や Genoa などの新世代 CPU プラットフォームを備えたサーバで USB/SD カードベースの起動デバイスのサポートを停止することに合意しました。起動デバイス用の新しいサーバ ストレージは、vSphere 8.0 の耐久性要件に準拠している必要があります。また、VMware は OEM パートナーに対して、Web ベースの注文ツール、販売ツール、チャネルやリセラーなどから USB/SD を起動デバイスとして購入するオプションを削除するように依頼しました。認定への影響はありますか。すでに認定されているサーバを除き、VMware サーバ認定プロセスでは USB/SD カードを起動デバイスとするサーバに対する新規のサーバ認定はブロックされます。さらに、VMware は起動デバイスとしてのフラッシュ デバイスの認定をすでに停止しており、vSphere 8.0 以降では、それらを認定済みデバイスのリストに含めることを停止する予定です。以前の vSphere リリースですでに認定されているデバイスは、デバイスの EOL(サポート終了)まで vSphere 8.0 および将来のリリースで引き続きサポートされます。(http://partnerweb.vmware.com/programs/server_docs/Approved%20Flash%20Devices.pdf を参照)新しいサーバについてはユーザーがすぐにパーシステント起動デバイスに移行する必要があるのはなぜですか。将来でなく、すぐに移行することを推奨する主な理由は 2 つあります。1) ブート パーティションを保存するために SD/USB と別のデバイスという 2 つの異なるデバイスを管理することを避ける2) ユーザーのインフラストラクチャの将来性を確保する SD/USB オプションは最終的に削除されます新しいプラットフォームでは、USB/SD カードで認定を受けることができなくなります Sapphire Rapids/Genoa プラットフォームは認定されません OEM は、将来のプラットフォームおよび販売プロセスにおいて USB/SD カードのサポートを終了するための具体的なアクションを実行するように求められています。 OSData を RAM ディスクに保存すると、どのような影響がありますか。vSphere 8.0 では、RAM ディスクは OSData を保存する最後のオプションとして使用されます。ユーザーは、重要であると判断する場合に、トレースとログを個別に保存するように構成できます。同様に、コアダンプを別の場所に保存するように構成できます(https://kb.vmware.com/s/article/2077516 を参照)USB/SD カード起動デバイスにアプリケーション データまたは VMFS パーティションを保存できますか。VMware は、ユーザーが USB/SD カードを起動デバイスとして使用する場合に、アプリケーション(仮想マシン)データを意図的に起動デバイスに保存しないことを強く推奨します。データベースがスクラッチに保存される場合や、USB/SD カードに新しい VMFS パーティションが作成される場合など、ユースケースによっては読み取り/書き込みが大量に発生する可能性があります。このような USB/SD カード起動デバイスの使用は避ける必要があります。VMware Tools の場所はどのように保存および制御されますか。VMware Tools 領域は OSData の一部であり、OSData が保存される場所に常に移動されます。ただし、この場所は ProductLocker の詳細設定によって制御できます。インストール/アップグレード時には、起動デバイスの VMFS-L パーティション(USB/SD カードの LOCKER パーティション、または OSDATA が USB 以外にインストールされている場合は OSDATA パーティション)にあります。システムが起動すると、VMware Tools が USB/SD デバイスの LOCKER にあるかどうかがシステムストレージのジャンプスタートによって確認され、ローカル OSDATA パーティションがある場合はそこに移動されます。ユーザーは ProductLocker の値を設定することで移動先を任意の場所に変更できます。(https://kb.vmware.com/s/article/2129825 も参照)このナレッジベースの記事では、どのようなタイプのデバイスとインターフェイスについて説明していますか。耐久性を予測および報告できない SD カードなど、信頼性の低いデバイスについて説明しています。また、USB などの信頼性の低いインターフェイスについても説明しています。SAS、SATA(SATADOM を含む)、NVMe などについて言及する際は、これらは変換(NVMe や SAS から USB など)を介したデバイスではなく、必ずネイティブ フォーマットでサポートされるデバイスを指していることに注意してください。OSData は VMFS パーティションを使用するように指定できますか。VMware は現在、そのような使用を許容しています。vSphere 8.0 のインストール/vSphere 8.0 へのアップグレードでは、十分な容量(最小 32 GB**)の VMFS ボリュームに OSData を保存できますOSData はリモート ディスクを使用するように指定できますか。VMware は、インストール/アップグレード時に共有リモート LUN 上の OSData を構成および使用することに対して警告を出しています。このようなユースケースの管理では、複数のホストで同じ LUN を使用するように構成できる場合をはじめとして、アクセスのために LUN を調整する方法を制御できないため、リスクが生じやすくなります。起動 LUN を拡張できますか。技術的には、LUN の拡張は、VMFS-L OSDATA パーティションの後に他のパーティションがない場合にのみ機能します。6.x から 7.0 にアップグレードすると、通常はデータストア パーティションがあります。このため、LUN が大きいと OSData を拡張できません。6.x から 7.0 にアップグレードする場合: LUN にデータストアがある場合、アップグレード時に拡張が行われることはありません6.x で LUN を大きくしてからアップグレードと再起動を行うと、7.0 が起動したときに、システムストレージ パーティションが LUN の領域(最大 128 GB**)を占有するように起動デバイスのパーティションが再設定されます。これが、拡張が行われる可能性のある唯一のケースです アップグレードする場合は、7.0 を再起動してから LUN のサイズを変更します。これにより、システムがアップグレード状態になり、パーティションの拡張は行われません。その他の FAQ については、ESXi System Storage FAQ を参照してください** ここでの GB は、10^9 (1,000,000,000) バイトではなく、1024x1024x1024 (2^30=1,073,741,824) バイトです